審美歯科治療とは
審美歯科治療とは、歯の見た目を美しくするための治療の総称です。
当クリニックでは、歯の着色や黄ばみを落として本来の白さを取り戻すホワイトニング治療や、虫歯の治療跡を目立たなくするための処置を行なっています。
虫歯を治療しても、治療の詰め物や被せ物が目立ったリ、前より見栄えが悪くなるようでは、患者さまの心理的には満足感が得られないかもしれません。
せっかく治療するなら、機能も見た目も美しく、よく長持ちする素敵な歯が得られた方がよいものです。
そのために、当クリニックでは患者さまのお悩みやご希望、ご予算などに応じて、さまざまな審美歯科治療のメニューを取り揃えています。お気軽にご相談ください。
ホームホワイトニング
黄ばんだり、着色してしまったりした歯を漂白し、歯本来の健康的な白さを取り戻すケアです。
歯の表面に付着した茶渋やたばこのヤニなどの着色は、クリーニングで落とすことができますが、歯のエナメル質の内部まで沈着した色は、ホワイトニングでないと落とすことができません。
当クリニックではご自宅でできるホームホワイトニングを行なっています。
ホームホワイトニングのメリット
- クリニックで施術するオフィスホワイトニングに比べて、ホームホワイトニングは効果が長持ちします
- 患者さまご自身で行なうため、お好みのペースで、ご希望の白さになるまで、しっかり白くすることができます
- 費用はオフィスホワイトニングより低価格にできます(初回のみマウスピース作製費がかかります)
治療
クリニックで作製したマウスピースに、ご自宅でホワイトニング剤を入れて、毎日数十分から数時間ほど装着します。それを何度も繰り返すことで、少しずつ白さを取り戻します。
被せ物・詰め物
白いクラウン(被せ物)
大きく削った歯に被せるようにして、補修するものをクラウン(被せ物)とよびます。
いわゆる銀歯とよばれる金属製のクラウン(被せ物)は、歯科治療で長年利用されていますが、白い歯の中にあってギラギラと目立ち、口元の魅力を半減させてしまいますし、金属アレルギーのリスクもあります。
当クリニックでは、見た目も美しく、機能も向上した、金属以外のさまざまなクラウン(被せ物)をご用意しています。素材によって特性も異なるため、患者さまのご希望や症状に合わせて、最適なものをお選びいただけます。
硬質レジン前装冠(前歯のみ保険適用)
前歯を銀歯にしたくない場合に、最もよく使われるクラウン(被せ物)です。
金属製ですが、表面に歯と同じ白いレジンが貼り付けてあって、目立ちません。
歯の裏側は金属のままになっています。レジンの部分が変色して、ざらついてきたり、金属からはがれやすかったりするなどのデメリットもあります。
上下とも前から3番目の歯(犬歯)までのみが保険適用となります。
CAD/CAM冠(小臼歯のみ保険適用)
レジン(歯科用プラスチック)のかたまりを機械で歯の形に削り出して作る被せ物です。金属を一切使わないので、金属アレルギーの心配もなく、裏側まですべて白くなります。レジンなので変色したり、ざらついてきたり、割れたり、欠けたりすることがあります。
小臼歯(前から4番目、5番目の歯)のみ保険適用です。医師から金属アレルギーの診断をもらえば、大臼歯にも保険適用になります。
メタルセラミッククラウン(保険適用外)
最も長い歴史があるセラミックを用いた被せ物で、貴金属で作った本体にセラミック(陶器)を貼り付けた被せ物です。金属は全面セラミックで覆うので、裏側まですべて白くなり、長い年月が経っても、透明感のある色調と、つるつるの表面が変わりません。
かなりの強度があり、前歯でも臼歯でもブリッジでも問題なく適用できますが、歯ぎしりや、強い衝撃が加わると、まれに表面のセラミックの一部が欠けることがあります。
オールセラミッククラウン(保険適用外)
オールセラミックとは、全てがセラミック(陶器)でできている素材のことです。透明感があって、メタルセラミック以上に天然の歯に近い質感です。汚れがつきにくく、変色もせず、金属アレルギーのリスクも少ないというメリットがあります。歯ぎしりや、強い衝撃で割れることがあるので、主に前歯~小臼歯にお勧めしています。
ジルコニアセラミッククラウン(保険適用外)
ジルコニアセラミックとは、透明感のある白いジルコニア(人工ダイヤモンド)で本体を作り、表面にセラミックを貼りつけた被せ物です。
メタルセラミックの強度とオールセラミックの美しさの両方を兼ね備えています。
ジルコニアは金属並みに強いので前歯にも臼歯にもブリッジにも適用可能ですが、メタルセラミック同様、まれに表面のセラミックが欠けることがあります。
フルジルコニアクラウン(保険適用外)
白い金属と称されるジルコニアだけで作る被せ物で、金属同様の強度があり、変色もなく、耐久性もあり、セラミック(陶器)を用いる被せ物にくらべ、歯を削る量が少ないので、神経の残っている歯には有用です。ただ透明感や複雑なグラデーションの色調はセラミックに劣るので、主に前歯以外にお勧めしています。
白いインレー(詰め物)
虫歯治療で削ったところに詰めるのが、インレー(詰め物)です。
クラウン(被せ物)に比べて、インレー(詰め物)は狭い部位を補修するために使われます。
インレー(詰め物)の素材にも、さまざまなものがあり、見栄えの自然さだけでなく、強度や耐久性などそれぞれにメリット・デメリットがあります。
コンポジットレジン(保険適用)
コンポジットレジンとは、性質の異なる素材を混合して作られた、歯科用プラスチックのことです。
小さな虫歯の治療の際、削った部分にペースト状のレジンを詰めて、光照射器で光を当てて硬化させます。
近年は強度に優れたレジンが次々と登場し、治療できる症例が増えています。
基本的には詰め物で対応できる範囲までが、コンポジットレジンを使って修復可能です。
豊富な色のレジンから、患者さまの歯や治療部位の色味に合うものを選ぶため、治療部位の判別がつきにくいほど、自然な歯の白さを再現します。
また、削る範囲が少なく、治療が1日で完了するというメリットもあります。
ただし、経年変化に弱く、変色、摩耗したり、欠けたりするので、治療後も定期検診を欠かさず、メンテナンスを続けていく必要があります。また、適用できる虫歯の大きさや、部位、形態に限りがあるので、虫歯が大きい場合は他の金属やセラミックのインレー(詰め物)で対応することになります。
セラミックインレー(保険適用外)
銀色の金属の詰め物(メタルインレー)だと治療した箇所が目立ってしまいますが、白いセラミック(陶器)でできたインレー(詰め物)なら、歯のような透明感のある白さなので、見た目が美しく仕上がります。
またレジンに比べて、変色、摩耗がなく長期間持ちますが、まれに強い衝撃で欠けることがあります。歯ぎしりをする人や、噛む力が特に強い人には透明感は少し劣りますが、より強度のあるジルコニアのインレーもお勧めです。
ハイブリッドセラミックインレー(保険適用外)
ハイブリッドセラミックとは、セラミック(陶器)とレジン(歯科用プラスチック)を混合して作られた素材のことです。
レジンよりは固く、摩耗にも強いため、レジンよりは大きな虫歯でも適用できますが、ベースはレジンなのでセラミックほどは耐久性がなく、変色や、摩耗も起こります。しかし、セラミックよりも費用が安く、歯よりも固いセラミックを入れるよりも、ある程度摩耗してくれるハイブリッドのほうが、他の歯に優しいという考え方もあります。